技術・応用
Technology / Applications
PainVisionは痛みの大きさを電気刺激(パルス電流による刺激)の大きさと比較することにより(痛み度)を表示する装置です。患者が感じている痛みと 同程度の電気刺激を測定(痛み対応電流値)することにより、痛みの定量評価します。痛みを評価する前に、様々な要因による個体差を消去 する目的で、基準値(電流知覚閾値)の計測も行います。
痛み度=(痛み対応電流値ー電流知覚閾値)/電流知覚閾値 X 100
痛み度は無痛になると0になる無次元量であり2000+の範囲で、純粋な痛みの程度を示します。
PainVIsionは低周波電流(50Hz、0~256μA)電気刺激により測定を行います。刺激電極は痛みの存在する部位を避けて装着する必要があり、原則として前腕内側部に貼付します。ゆっくりと電流を強くして(上げて)いき、電流知覚閾値と痛み対応電流を3回測定します。その結果はソフトウェアに記録されており、痛み度が算出されます。
PainVisionは痛みの程度を測定することで、痛みの強さの程度、治療効果などを定量的に評価できます。
痛みは本質的には患者個人の主観的な感覚ですから、先入観や心理的な要因が複雑に関与します。従ってこれを客観的に評価するには多くの困難を伴います。以下が従来より用いられている方法です。PainVisionの評価と組み合わせることにより多角的な痛みのアセスメントが可能となります。
痛みの強さの評価
Visual Analog Scale : VAS
Numerical Rating Scale : NRS
Verbal Rating Scale : VRS
Face Rating Scale : FRS
行動的側面を含めた痛みの評価
Prince Henry Pain Scale : PRS
Children’s Hospital Estarn Ontario Pain Scale : CHEOPS
痛みの質、行動、QOLの評価
McGill Pain Questionnaire : MPQ
SF-36 (Medical Outcome Study Short-Form 36-Item Health Survery)
PDAS (Pain Disability Assessment Scale)
痛みの数値化は難しいが、痛みの強さは定量化することが可能である。
(治療、研究の対象となり得る。)
参考:出展 日本医師会雑誌
PainVision® PS-2100は、痛みの大きさを電気刺激により数値化します。 客観的数値として表示される独自の「痛み度」と心理的要因を反映する主観的数値であるVisual Analog Scaleとを組み合わせて診断に用いることにより疼痛管理が効果的かつ容易に行うことができます。
ArterioVisionは、測定で得られる指標を組み合わせることにより、確度の高い診断を可能にしています。
術後の痛みを数値化する事により患者と治療医にとって最適な術後管理計画(方針)を促進できます。
術後管理計画(治療方針)を確立する事により医師、病院、患者にとって下記のメリットを享受できます。
術後の痛みを数値化する事で患部の疼痛管理の不要な処置を軽減し、過剰投与の防止、術後治療からリハビリまでの適切な治療計画を確立できます。
リハビリまでの術後治療計画の確立により、良質な医療サービスの提供による利益確保が可能にします。
術後管理の適正化により、質の高い医療サービスと安心、安全な治療、術後処置を受けられるます。
疼痛管理
臨床研究者
ストレスマネジメントカウンセラー
理学/作業/レクリエーション療法士
精神分析医
PainVisionは様々な研究用オプションの提供を行っております。
口腔内の電流知覚閾値を計測するために、特別にデザインされたPainVision専用電極と電極用ケーブルの提供が可能です。
疼痛評価
CPT Measurement