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評価


ArterioVisionによる評価

原理と定義

ArterioVisionはオシロメトリック法によりPADを評価するためのABI(Ankle Brachial Index)と血管の硬さを評価するためのPWV(Pulse Wave Velocity)と四肢の血管の硬さを評価するためのASI(Arterial Stiffness Index)の測定が可能です。これらの指標はPADの一次予防と二次予防に有用で、ArterioVisionは、これらを評価する機会を提供します。
ArterioVision ASI評価は、杏林大学嶋津秀昭教授が提唱することによりCardioVision で成立した測定方法であり、ArterioVisionが唯一の後継機種です。
ArterioVisionの検査手法は、ほとんどすべての医療分野で簡単に実施できるものとなっています。

測定方法

ArterioVIsionは仰臥位にて四肢に巻かれたカフより血圧脈波を測定しABI、PWV、およびASIを演算します。測定は約5分間で終了します。その結果は専用タブレットPCに記録されます。


ABI、PWV、ASIについて


ArterioVision MS-3000は医療専門家のための動脈硬化評価指標としてAnkle Brachial Index:ABI、Pulse Wave Velosity:PWV、Arterial Stiffnes Index:ASIを提供します。
この測定項目から血管系機能の迅速で客観的分析が得られます。
これらの情報は医療専門家に有益な情報を提供します。(無症候または臨床徴候前に治療するべきかの判断にデータを使用出来るます)
健康な心臓は酸素と栄養素を効率的に体内に供給しする一方で、腎臓、肝臓および肺へ送り出し老廃物を除去します。
これらを実施するために動脈は良い状態でなければなりません。
動脈は時間が経過するとアテローム性、動脈硬化性、または硬化(弾性の減少と狭窄の増加による)になることがあります。
この変化が心臓、弁、および動脈に負担をかけるので脳卒中、心臓発作、腎不全および/または突然死の原因になる可能性が有るのです。

ASIについて

ASIは動脈血管の機能についての評価のための情報を提供します。加齢による内膜硬化や弾力低下はASIが上昇する最も重要な因子です。ASIは他の動脈硬化度測定法とは異なり、Cuff直下の動脈評価に有用な指数です。
動脈の圧-容積特性は図に示すように非線形を示しています。特に動脈中膜の硬化が始まると血管内圧の低い領域で圧-容積の関係を示す直線の勾配が増加します。カフ圧が加わっている血管では、図の縦軸は血圧-カフ圧と置き換えて考えることができます。従って、脈圧が一定の条件下では、カフの減圧過程で脈波振幅は特徴的なパターンを示します。正常な弾性を持つ中膜の場合には脈波のパターンは先のとがった山型を示しますが(図a)、中膜が硬化した血管では脈波の振幅パターンの形が台形状になります(図b)。この台形の上底部分の幅は、カフ減圧過程で血圧とカフ圧の差が中膜の直線部分に対応した圧力の部分を通り過ぎるときの幅に相当します。台形状のパターンの幅に対応したカフ圧変化分の平坦部の領域は、中膜の弾力性に依存して現れる血管の圧-容積特性の直線部分に対応します。従って、中膜が柔らかければ、直線部分に対応する圧力の幅が小さくなり、逆に中膜が硬ければこの幅が広くなります。中膜の圧-容積特性を直線と見なすことができれば、圧力の幅は弾性率と比例関係を持つので、脈波振幅列のパターンに認められる台形の上底部分に対応する圧力の幅から動脈血管の中膜レベルの弾性率に比例した値を算出できます。この圧力値を動脈の硬化判定指標;
 ASI=脈波パターンの台形部分に対応したカフ圧の範囲×10
と表現しています。

ABIについて

ABIは足動脈の狭窄・閉塞などの末梢動脈障害(PAD)を評価する指標です。
左足首、右足首の収縮期血圧を上腕(高い方)の収縮期血圧で除して求めます。

PWVについて

Pulse Wave Velocity、心臓からの拍動が伝わる速度から、血管の硬さをみます。
心臓から押し出された血液による拍動は,動脈の壁や血液を伝わって手足の末梢まで届きます。
物質は一般的に柔らかいと遅く、硬いと速く伝わる性質があり、動脈硬化が進み、動脈壁の弾力性が失われた硬い血管では、拍動は早く伝わります。
両側の腕と足首に、血圧計の圧迫帯を装着し、センサー間の距離と脈波の到達所要時間を計測し、脈波伝播速度(PWV)を算出します。
数値が高いほど動脈硬化が進行していることを意味します。


メリット


末梢血管疾患(PAD)は生命予後とQOLを低下させます。PADの最大の死因は冠状動脈疾患(CAD)ですが、動脈硬化疾患が合併することで、身体機能が低下し、患者QOLが低下します。PADの管理を行う上でCADリスクを知り、除去することは重要です。

ArterioVisionは、測定で得られる指標を組み合わせることにより、確度の高い診断を可能にしています。

PAD診断

ABIとPVRで得られた%MAPおよびUpstroke Timeより診断します。

CADリスクのスクリーニング

baPWVおよびBrachial ASIよりCADリスクの判定を行います。
baPWVはABIが1.0以下のPAD患者の場合、測定値を参考値として扱いますが、ASIは原理上PADの影響を受けないため、独立した指標として評価が可能です


対象


医療専門家はもちろん、医師以外の関係者にとっても使い勝手が良く、直感的に操作できるものとなっています。
また、コンパクトな外観は、診療所、実験室、スポーツクラブ、ウェルネスセンターなど、事実上あらゆる医療・健康関連施設の設備にスムーズに組み込むことができます。
ArterioVisionは、定期健康診断でも簡単に利用できます。評価結果は、定期的な健康管理で利用したり、一般的な健康状態や特定の健康状態を得るための様々な治療方法の効果をモニタリングする際にも利用できます。
つまり、ArterioVisionは、様々なカテゴリに属する作業員/従業員が高度専門職や準専門職に関連する疾病に罹患する比率の抑制に役立ちます。

診療科

内科学
家族医療
心臓病学
内分泌学

対象

臨床研究者
ストレスマネジメントカウンセラー
代替療法専門家
バイオフィードバックセラピスト
生理学担当教師/講師
理学/作業/レクリエーション療法士
心血管リハビリテーション専門家